■治療費
矯正歯科の治療費は、「健康保険がきかない、高い」というのが一般的な認識だろうと思います。まず、この点の誤解を解かなければなりません。
●「健康保険がきかない」のか?
現在、唇顎口蓋裂、顎変形症、第一・第二鰓弓症候群、鎖骨頭蓋異骨症、Crouzon 症候群、Treacher Collins
症候群、Pierre Robin 症候群、Down 症候群、Russell-Silver 症候群、Turner 症候群、Beckwith-Wiedemann症候群、Apert症候群という病気の症状として顎の骨の発育が悪かったり、顎の骨が割れていたり、顔が変形していたりする場合と、それにともなって歯ならびが悪くなっている場合は、健康保険の適用となります。
18歳未満は育成医療、18歳以上は更成医療として医療費の補助や身体障害者手帳の交付を受けることができます。
「矯正歯科治療は健康保険がきかない」のではなく、適用される病気が限られているということです。日本人は人種的に、「でこぼこ」や「出っ歯」になりやすいので、これは人種的な特徴であって病気ではないという解釈です。
●「高い」のか?
昭和57年に初めて唇顎口蓋裂の矯正歯科治療が健康保険に導入され、保険点数として矯正歯科料金が定められました。第1回の説明会で、制度制定に携わった先生が10年間の治療で、約180万円の治療費になるように制度設計されていると言われました。
3割の自己負担分は60〜70万円となります。また、現在の国立大学附属病院の矯正歯科料金表では70〜80万円となっていると思われます。
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当院の料金体系
基本的な体系は、健康保険に準じています。
ただし、健康保険では、当日行った処置に対して料金が発生するので、先月は3,150円だったが、今月は装置が入ったので178,000円であるというように毎月窓口で支払う料金がまちまちとなり、支払う方としては予定が立たないので困るという声をよく聞きます。
そこで一般的な治療でかかる総額を提示し、支払い方法は会計と相談してお決めいただくことにしております。
当院は、豊富な症例数と高度な治療技術により、患者さんの医療費削減に大きく寄与していくことを大義としております。
従いまして料金設定は、すばらしく良心的です。
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