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今月のコラムです2008年9月のコラム

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「糖尿病と歯周病」です。

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こんにちは、岸川です。

8月23(土)24(日)城崎温泉に慰安旅行に行ってきました。
李先生の送別会も兼ねての日程が、城崎の西村屋さんの空きにばっちりハマリ、近場で宿が人気の西村屋さん本館ということもあり、30名が参加致しました。
さすがに名実ともに西の横綱旅館ということもあり、当院のスタッフの満足度は非常に高かったようです。
西村屋さんの西村社長、坂本副支配人以下スタッフのみなさまには、色々とご配慮を頂きましてありがとうございました。

では早速、今月のコラム“糖尿病と歯周病”です。

現在、日本国内の患者数800万人以上(堺市の人口80万人の10倍相当)、予備軍を含めると2000万人以上、しかも患者数は年々増加の一途をたどっている糖尿病と 日本国内の成人の80%が罹っており、世界で一番罹患率の高い疾患、ひらたく言えば世界中みんなが罹って苦労している疾患・歯周病についてです。

糖尿病の人は歯周病になりやすい

 糖尿病にかかると血行障害が起き、また、高血糖により体を守る白血球の機能が低下するので、感染しやすくなります。そのような状態のままでいると、次第に歯肉までおかされて、歯槽膿漏など歯周病になりやすくなります。歯周病で悩む人には糖尿病の人が多くいますし、歯の治療で歯科医の診断を受けて、糖尿病が見つかるという人もいます。糖尿病の人は、口腔内を清潔にして、よく歯みがきをすることが歯周病を治す必要条件です。

データ:日本人糖尿病患者の95%は2型糖尿病に属し、歯周病の発症率は非糖尿病患者の2.5倍という報告があります。

歯はいつも清潔に

 歯周病は自然に治ることはないので、放っておくと症状はどんどん悪化してしまいます。常にお口の中を清潔に保ち、定期的に歯科医師のチェックを受けることも歯周病を直す必要条件です。

POINT1: 毎日正しいブラッシングを行い、歯周病の原因となる歯垢を取り除き、口の中を清潔に保ちましょう。
POINT2: 歯ぐきをマッサージして歯肉を強くしましょう。マッサージによって歯肉は引き締まり、歯と歯ぐきの間にできる隙間(歯周ポケット)を減らすことができます。
POINT3: 歯石を自分で取ることはできません。6ヵ月に一度くらいは、歯科医院で歯石を取ってもらったり、歯科衛生士による専門的なクリーニング(PMTC)や歯磨きチェック(TBI)を受けましょう。

生活習慣病の克服を

 歯周病の治療には糖尿病の有無によって、治り方にも大きな差が生まれます。糖尿病そのものを治していかないと、歯周病の治療が無駄になってしまうケースもあります。歯周病も糖尿病もいわゆる『生活習慣病』です。強い意志を持って、正しいブラッシング、正しい食生活を守り、『生活習慣病』を克服していきましょう。

データ:歯周病の治療前のHbA1cが9%未満の患者さんは歯周治療に対する反応性が良好であるという報告があります。

結局、糖尿病と歯周病、両方の治療が必要です。

昔、インシュリンがないころは、糖尿病患者の抜歯や外科手術は不可能でしたが、現在は血糖コントロールがよければ問題ありません、もちろんインプラントも出来ますが、その後、血糖コントロールが悪くなれば、当然、自分の歯もインプラントも寿命は短くなります。

糖尿病、歯周病には、強い意志を持って、正しいブラッシング、正しい食生活を守り、予防を心がけるのが得策です。

今月も、“治りますかねー?”っていうようなプチ難症例たくさんお待ちしております。

では、また来月。

 

 

岸川歯科 院長 岸川 裕

 


 

 

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