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今月のコラムです2007年3月のコラム

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「口腔ケアって??」です。

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こんにちは、院長の岸川です。
逃げる2月、去る3月、時間がないので、コラムサッといきたいとおもいます。

今月のコラムは、“口腔ケアって??” です。

最近では、「口腔ケア」という言葉を耳にする機会も多いとは思いますが、まだまだ、社会的に認知されているとは言い難いのが現状ではないでしょうか。

口腔ケアは、狭義ではお口の中のブラッシングのことを、広義では高齢者や身障者の方の口腔内の健康を保つことを意味します。 

 御高齢の方は肺炎をこじらせてお亡くなりになる方も多いです。その時、周囲の方は風邪をこじらせてしまい、残念だと悲しまれることでしょう。しかしながら、御高齢の方の肺炎の約7割は誤嚥性肺炎であり、風邪をこじらせたわけではありません。

 お正月になると、御高齢の方が喉にお餅をつまらせて死亡するといったニュースを耳にしますが、人は年をとると、呼吸する気道と食べ物が通る食道とに分別する反射が鈍くなってしまいます。口腔内の清掃がうまくいっていなかったり、また、不潔な入れ歯を入れていたりすると、就寝中に唾液と共にカンジタ菌などの雑菌が唾液と共に肺に流れ込み、それが原因で肺が感染し、肺炎を起こしてしまいます。これが誤嚥性肺炎です。

 我が国では、統計によると誤嚥性肺炎で高齢者の方が入院すると平均55日の入院となり、約170万円の医療費が必要になります。170万円!!!ですよ。それと同時に看病する御家族の時間、精神的負担は甚大です。お口のケア(管理)をするだけで、多くの場面で、誤嚥性肺炎を未然に防ぐことができるのです。

 介護をされる方たちへの啓蒙がまだまだ少ないため、口腔ケアが高齢者介護のシステムに十分に取り入れられていないのが現状ですし、そもそも、啓蒙する側の、我が国の歯科医院の2軒に1軒は歯科衛生士を雇っていない、という現実があります。

 当院では、現在、常勤歯科衛生士8名、非常勤歯科衛生士5名で口腔ケアの啓蒙・実践に日々精進しております、が、さらに充実させる為にも、現状あと2名の常勤歯科衛生士を必要としております。歯科衛生士のあなた、当院はあなたを必要としております。ご協力よろしくお願い致します。

 今月も “こんなんどうにもならんでしょう” というような難しい症例ドシドシお待ちしております。 

ではまた来月。

 

岸川歯科 院長 岸川 裕

 


 

 

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