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今月のコラムです2007年1月のコラム

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「どんなんが、健康か?」です。

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 今年の仕事始め・堺市口腔保健センターでの休日診療に出務した正月3日(水)の夜、
今月のコラムは“どんなんが、健康か?”です。

健康とは、完全な肉体的、精神的及び社会的福祉の状態であり、
単に疾病または病弱の存在しないことではない。

WHO(世界保健機関)

 これは、私が学生時代、試験で再々出題された健康の定義です。

(“福祉”とは、“公的配慮によって社会の成員が等しく受けることのできる安定した生活環境”とヤフーの辞書にあります。)

 近年、テレビや雑誌等でも健康についての記事が氾濫しております。
特に、経口から摂取する各種のサプリメントの広告は多いようです。もちろん、何も考えないよりはいいのですが、健康補助食品ばかりに頼るのも考え物です。サプリメントの中には化学的に合成されたものもありますが、やはり食品の中に含まれている天然のものが一番であるのは周知の事実です。

 さて、日常診療でも骨の強化についてよく質問を受けますが、カルシウムを摂取することだけでは骨は強くなりません。カルシウムを摂取し、日光にあたり体内でビタミンDが合成され、また適度の運動によって骨に負荷がかかることにより、骨の細胞の入れ替え(リモデリング)が起こり、強化されていくわけです。また、ビタミンDは現在、合成されたものは存在しませんから、ご自分の歯で咀嚼(そしゃく)され、食べ物をおいしく感じながら、補助食品からでなくフツウの食事から栄養を摂取し、運動でも散歩でもいいですから体を動かすことが必要だと思います。そのために体の一部である口腔内の治療を行うことが健康の第一歩であることは動かし様の無い事実です。

 咀嚼により、唾液の分泌は増えますし、当然唾液中の免疫物質や若返りホルモンの量も増えます。また、咀嚼により顔や頭の筋肉も使いますから、それが脳への刺激にもなります。また、最悪にも歯周病が悪化した場合、細菌が出すサイトカインが血栓を作り、さらに最悪にも脳梗塞や心筋梗塞の原因になりますし、産生されるプロスタグランジンという物質は子宮に作用し、流産や早産の原因にもなります。

 また、歯が健康なら大きく笑って和むこともできますし、大きく口を開けて歌うこともできますし、心を癒すこと・ストレスを発散することもできます。また、歯のことでコンプレックスを感じることもありません。

 どうですか、歯が健康である事は健康であることの必須要素でしょ。

 人間はしっかり食べて、よく寝て、よく働くようにできているのです。
今年もしっかり勉強してわかりやすく説明して予防と満足の得られる治療をして、みなさんのしっかり噛んでおいしく食べるサポートをしていきたいと思います。
今年も一年よろしくおねがいします。

 

では、また来月・・・

 

 

岸川歯科 院長 岸川 裕

 


 

 

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