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今月のコラムです2007年10月のコラム

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「サイナスリフトって??・続き」です。

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こんにちは、岸川です。

今月のコラムは、“サイナスリフトって??・続き”です。

先月の続きで、早速症例いきますネ。

 

まず2例目です。


写真:1A


写真:1B

 写真1Aは、術前のCTですが、(第二大臼歯)相当部が骨厚約2ミリしかなく、さらに隔壁により頬側・口蓋の2室に分かれております。唯でさえ脆弱な上顎7部へのインプラント単独植立、さらに骨厚約2ミリしかなくサイナスリフトは必須でしかも隔壁有でオペの困難が予想される最奥部。

 ここへの造骨・インプラント単独植立はかなりハイリスクなので、ブリッジでいきたかったけれども、患者さんはゴルフ好きの60歳男性で、「先生、ブリッジじゃゴルフの時どうも頼りなくて、食い縛れんから、インプラントで頼むヮ」と以前インプラントした左下がすこぶるうまくいっているので、リスクなど全く意に介さず、全幅の信頼をもたれているようで、私も覚悟決めて、口蓋側をサイナスリフト同時インプラント埋入致しました(写真1B)。かなり入魂の一本なのですが、如何でしょう。

 

 

最後3例目です。
 写真2A、2Bは、51歳男性の術前のCTです、約15ミリ四方の隔壁の様なものが存在します。一般に隔壁は、頬側に比べ鼻腔側が発達しているものですが、このケースでは頬側で形成過剰?を呈しており、オペでは私も患者さんも困難を強いられました。


写真:2A

写真:2B

 1度目のサイナスリフトのオペでは、側壁開創時に隔壁ごと、持ち上げにかかりましたが、ビクとも動かず、結局、シュナイダー膜を、2箇所大きく穿孔させてしまい、泣く泣く撤収致しました。
シュナイダー膜の治癒を待って4ヵ月後、再度トライさせていただき、4ヵ月の間考えに考え抜いた方法で、無事サイナスリフト同時インプラント埋入致しました(写真2C:右)。

 いずれのケースも固定の歯を入れたいという患者さんの強い気持ちと協力的な姿勢、術者サイドの技量とチームワークが成功のカギです。

今月も、難症例の方々のお役に立てるよう、スタッフ共々精進していきたいと思います。

ではまた来月。

 

岸川歯科 院長 岸川 裕

 


 

 

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